【初心者向け】株式投資で勝ち続けるための銘柄選び②【中長期投資】

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株式投資の銘柄選びは、投資スタイルなどによって大きく異なってきますが、保有期間が長くなる中長期投資では、リスクの軽減も兼ねて、銘柄選びに力を注ぐことがとても重要です。そこで前回の記事に引き続き、今回も株式投資で勝ち続けるための銘柄選びについて解説していきます。

 

 

前回のおさらい

銘柄選びの手順を簡単にまとめてみました

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前回の記事では、中長期投資における銘柄選びの手順について、初心者の方にも分かりやすく解説してきました。主な内容を簡単にまとめると、このような感じになります。

 

手順①まずはランキングから銘柄を探す

手順②PERが10倍未満かつPBRが1倍未満の銘柄を選ぶ

手順③四季報から財務状況や業績推移を見極める

手順④財務諸表を使ってさらに銘柄を厳選する

 

この銘柄選びの手順は、今でも僕が実践している方法で、とても効率良く中長期投資の銘柄を絞っていくことができるので、ルーティン化してコツコツと積み重ねていって欲しいポイントです。また、下記のリンクを参照することで、しっかりとそのスキルを身に付けることができます。

 

www.tempotablog.work

 

銘柄選びの決め手は「70%」

中長期投資銘柄の選定基準は全部で23項目

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株式投資にはさまざまな手法がありますが、企業の健全性や将来性に着目して投資を行う中長期投資では、銘柄選びに費やす時間や濃度が成功に直結するといっても過言ではありません。なので、僕の場合は計23項目の選定基準を設けて、各企業を吟味することにしています。かなりのボリュームではありますが、慣れてくれば1銘柄20分もかからないので、とにかく「継続」していきましょう。それが一番の近道です。

 

全ての項目をクリアする必要はない

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さきほど、23項目の選定基準を使って中長期投資に向いている銘柄を厳選していくと述べましたが、全ての項目を満たす必要はありません。通常の長期投資では数年以上株式を保有するので、経営者レベルの知識を身に付けて分析を行うことが必須となってきます。でも、僕が実践している中長期投資は「長くても1~2年ほど」と、保有期間がかなり短いので、最低限の分析をするだけでOKです。

 

僕の経験上、中長期投資が成功しやすい銘柄には「23項目の選定基準のうち、約70%を満たしている」といった共通点があります。なので、23項目中16項目をクリアしている銘柄を選んでいくと良いです。

 

PERとPBRの条件は必ず満たしていること

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中長期投資の銘柄選びを行う時は、「PERとPBRの条件を満たしている銘柄」を必ず選ぶようにしてください。このポイントを守るか守らないかで、株式投資の結果が大きく変わってきます。あと、実際に株式を購入する時も、この条件を満たしているか確認したうえで購入するようにしてください。かなり重要なポイントです。

 

あと、23項目の細かい内容などは、これまでの記事で詳しく解説させていただいたので、ここではそれらの記事を紹介するだけに留めておきます。

 

四季報の読み方シリーズ】

www.tempotablog.work

 

【財務諸表の見方シリーズ】

www.tempotablog.work

 

厳選した銘柄を購入する時のポイント

購入する時間帯は「大引け30分前」から!

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中長期投資に向いている銘柄を厳選したら、あとは絶好のタイミングを逃さないようにするだけです。正直言って、ここからはあまり難しくないので、購入時のちょっとしたコツをいくつか紹介していきます。

 

まずは、株式を購入する時間帯です。僕の場合、ローソク足出来高がほぼ確定する「大引け30分前」に注文を入れるように心掛けています。ただ、お勤めの場合は株式市場が開いている間に購入するのが難しいと思うので、出勤前の午前中に注文を入れておく感じでOKです。

 

相場全体の状況によって日足と週足を使い分ける

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株式投資で安定した利益を上げ続けるには、相場全体の状況に応じて日足や週足を使い分けていくこともかなり重要です。例えば、上記の画像は実際に取引したファースト住建(8917)という銘柄の日足ですが、僕は丸枠で囲ったポイントで購入しました。通常だと大きな収益を得ることができるタイミングですが、この時はあまり良い成果が得られませんでした。

 

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そこで日経平均先物の週足をチェックしてみると、相場全体がかなり高値水準で推移していることが分かります。つまり、「相場全体の水準が高い時は、大きな利益が見込めない」ってことなんです。なので、僕の場合は株価水準に応じて保有期間を、下記のように変えるようにしています。

 

◎株価水準が高い=保有期間は長くて数ヶ月(日足で購入時期を判断)

◎株価水準が低い=保有期間は長くて1~2年(週足メインで判断)

 

最初は「打診買い」で様子見する

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中長期投資に限らず株式投資を行う時は、一度に大量の株式を買うのではなく、「複数回に分けて細かく買っていく」ことで、より安全な売買をすることができます。なので、例えば100万円分買おうと考えている場合は、30~50万円ずつ買っていくのがおすすめです。

 

あと、これはちょっとした裏技ですが、購入時に信用取引で株式を買って、そのあとに「現引き」という決済方法を使うと、通常よりも売買手数料が安く済みます。積み重ねていけばかなりの費用を抑えることができるので、よかったら試してみてください。

 

保有している銘柄を売却する時のポイント

銘柄選びの条件を満たさなくなったら即売却!

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厳選した銘柄を購入するコツと一緒に、保有している銘柄を売却する時のポイントについてもサクッと覚えていきましょう。絶好のタイミングで購入できた銘柄は、ローソク足出来高などを参考にして売却することは少ないです。なので、僕の場合は「23項目のうち、8項目が条件を満たさなくなった」というタイミングで、保有株を売却するようにしていますが、相場状況によっては条件を満たす前に売ることもあります。

 

全体の株価水準によって売却するタイミングも変わってくる

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購入する時と同じように保有株を売却するタイミングも、全体の株価水準に応じて柔軟に変えていく必要があります。また、売却のパターンは主に4種類あって、上記の画像のように分けることができます。左の丸枠から説明するとこのような感じになります。

 

◎高値水準で横ばい=できれば購入を控えた方が良い。購入する時はテクニカル重視で短期売買

◎下落真っ只中=複数回に分けて購入していく。3~6ヶ月以内に売却する

◎底値水準で横ばい=個人的には絶好の買い場。長くても2年以内に売却する

◎上昇トレンド中=基本的には1~2年以内に売却する。新たに購入する時は3~6ヶ月以内に売却する

 

利益を最大限に増やすコツは「部分利食い

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「部分利食い」という売却方法は、主に短期売買で有効な手法ですが、僕は中長期投資でも大いに活躍する方法だと思っています。特に数ヶ月以内に保有株を売却する時は、上記画像のようにローソク足出来高のパターンを利用して売るようにしています。

 

ちなみに、中長期投資で使えるローソク足出来高の読み方は、下記のリンクを参照することでさらにスキルを磨くことができるので、よろしければご覧になってください。

 

www.tempotablog.work

www.tempotablog.work

 

決算発表の情報や四季報の発売はすかさずチェック!

僕が情報収集の時に使っているサイト

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中長期投資を行う時は、決算発表などといった内容のチェックも怠らないようにしましょう。また、それらの情報収集をする場合、僕は以下のサイトを重宝しています。とても使い勝手が良いサイトなので、よかったら参考にしてみてください。

 

【決算発表の情報】

XBRLと決算発表スケジュール − 決算プロ 【 全上場企業の決算とXBRL 】

【決算発表の時期】

決算発表スケジュール :企業業績・財務 :マーケット :日経電子版

 

各情報の内容によっては保有株を売却することもある

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株式を保有している間に発表される決算や四季報の内容によっては、保有株を売却しなければならない場合もあります。例えば、保有銘柄の決算が芳しくない時は、一気に中長期投資の対象となる条件を満たさなくなってしまうケースも多く、時によっては大きな株価下落に繋がる恐れもあるので、できるだけ早く保有株を処分するようにしましょう。

 

まとめ

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前回に引き続き、株式投資で勝ち続けるための銘柄選びについて解説してきました。これまで、四季報の読み方や財務諸表の使い方などを計9記事に分けて、初心者の方にも分かりやすく書いてきましたが、いかがでしたでしょうか?

 

これらの記事は全て、僕自身が培ってきた知識やスキルが基になっていて、他のサイトには載っていない情報も数多くあるので、少しでも初心者の方のお役に立てれば幸いです。最後までお付き合いしていただき、本当にありがとうございました。