【中長期投資】ユナイテッド(2497)の魅力を徹底解説【銘柄選び】
僕が実践している中長期投資では、「東証一部」や「東証二部」から銘柄を選ぶことがほとんどですが、今回は新興市場の中でも数少ない好財務銘柄である「ユナイテッド」の魅力について、詳しく解説していきます。よかったら、中長期投資の銘柄選びの参考にしてください。
現在の株式市況と投資スタンス
国内市況に目立った手掛かり材料がなく、方向感に欠ける相場展開が続いています。それと同時に、為替市場や海外マーケットの動向に左右されやすい状況にもなっているので、不透明感が薄らぐまでは、次のチャンスに備えてキャッシュポジションを多めにしておいた方が良いと思います。
今回は、東証マザーズに上場している「ユナイテッド」という銘柄の魅力について、詳しく解説していきます。ちなみに、前回の記事では「森組」という銘柄の紹介をさせていただいたので、よかったらそちらの方も、中長期投資の銘柄選びの参考にしてください。
ユナイテッドってどんな会社?
ユナイテッドという銘柄の特徴を簡単にまとめると、このような感じになります。
◎広告事業とゲーム開発が主力
◎ベンチャー投資も行っている
◎オンライン学習事業に期待
中長期投資にはさまざまなスタイルがありますが、僕の場合は「成長性」よりも「割安性」を重視して、銘柄を選ぶようにしています。なので、業績の変動リスクが大きい新興企業は、中長期投資の対象外になるケースが多いです。ただ、割安感のある銘柄もいくつか存在しているので、これからは新興市場銘柄も紹介していこうと思っています。
◆ 広告事業とゲーム開発が主力
ユナイテッドでは、ネット広告とスマホゲームの開発が収益の柱になっています。新興市場銘柄には、ソフトウェアやアプリといった「無形固定資産」に分類される事業を行っている会社が多いですが、近年では競争が激化している業種でもあります。
◆ ベンチャー投資も行っている
同銘柄は、ベンチャー投資にも力を入れています。実はITバブルが起きる前から、ベンチャー投資でかなりの実績を残しており、有名な投資先としては「ミクシィ」や「メルカリ」などがあります。なので、個人的にはこの投資事業が、ユナイテッドの今後を担っていると考えています。
◆ オンライン学習事業の今後に期待
近年では、プログラマーを育成するオンライン学習事業にも資金を投じています。例えば、テックアカデミーというオンラインスクールと共同して、プログラミング学習のアプリを開発するといった感じです。今後は、ITエンジニアの需要がさらに高まると言われているので、場合によっては、ユナイテッドの主要事業になる可能性もあります。
ユナイテッドを選んだ理由
ここからは、ユナイテッドを中長期投資の対象銘柄として選んだ理由を、分かりやすく解説していきます。
理由①選定基準を満たしている
理由②圧倒的な割安感
理由③数少ない好財務銘柄
上記の3点が、ユナイテッドを選んだ主な理由です。ちなみに、僕が以前投稿した「中長期投資の完全ガイド」という記事を参考にしていただけると、より理解が深まると思うので、特に投資初心者の方は是非ご覧になってください。
◆ 中長期投資銘柄の条件を満たしている
僕が実践している中長期投資では、「23項目」に分けて銘柄を選ぶようにしていて「16項目」が条件を満たしていれば、中長期投資に適していると判断します。ただ、決算発表や四季報の新しいデータなどによっては、対象銘柄から外れるケースもあるので、その際は追って報告していこうと思います。
◆ 圧倒的な割安感
現在、マザーズ市場全体のPERは80倍を大きく上回っており、かなり割高な水準で推移しています。また、PBRも4~6倍と割安には程遠い水準ですが、ユナイテッドという銘柄は依然として割安感を保っています。
◆ マザーズ市場の中でも数少ない好財務銘柄
マザーズ市場に上場している銘柄は、業績やチャート的に見ても割高なものばかりなので、正直言って、中長期投資には向いていません。ただ、ユナイテッドは例外です。新興企業の中では珍しいほどの好財務なうえに、配当利回りも3%を超えているので、チャンスがあれば打診買いを入れてみたいと思っています。
理想的な売買タイミングはいつ?
ユナイテッドの理想的な売買タイミングは、以下の3点になります。
①順張りがメイン
②逆張りはリスク高め
③保有期間は1年以内
株価の値動きが荒い新興市場の銘柄は、ちょっとした油断が大きな損失に繋がるケースも結構多いです。なので、投資金額は「資金の15~20%」までにして、「利益確定を欲張らない」ようにしましょう。
◆ 基本的には順張りがメイン
基本的には、レンジ上抜けや上昇後の押し目を狙う順張りがおすすめです。この理由はのちほど解説しますが、新興市場特有の値動きが大きく関係しています。また、新興市場の銘柄はかなりシンプルなチャートパターンを形成する傾向にもあるので、下記の記事を参考にして、基礎知識を身に付けていただけると嬉しいです。
◆ 逆張りもアリだけど、リスク高め
一時的な急落や安値圏横ばいを狙うのもアリですが、東証一部や東証二部の銘柄に比べると、ややリスクが高い投資になります。この理由も、順を追って説明していきます。
◆ 1年以上の保有はおすすめしません
マザーズ市場は価格の変動幅が大きくなりやすく、業績推移の見通しがはっきりしない事業を行っている会社が多いので、保有期間は長くて「6ヶ月」程度が良いと思います。ただ、将来の成長性に期待が持てる場合は、少しだけ保有株を残しておくのもアリです。
注意すべき3つのポイント
最後に、ユナイテッドを購入する時の注意点を3点ほど解説して、終わりにしようと思います。
◆ 収益構造がかなり不安定
上記の画像は、ユナイテッドの業績推移です。同銘柄では、ネット広告事業やベンチャー投資などを行っていますが、これらの業種は競争激化のあおりを受けて、収益構造がかなり不安定になりやすいという特徴があります。また、数年後には業績が悪化してしまう可能性もあるので、十分に注意してください。
◆ マザーズ銘柄の業績推移は予測しづらい
新興市場は、東証一部や東証二部よりも上場審査の基準が緩く設定されているので、ハッキリ言って、業績推移の長期予測を立てるのは至難の業です。なので、マザーズ銘柄を中長期投資の対象にする場合は、なるべく保有期間を短くするのがベストです。
◆ 新興市場のリスク
新興市場には、以下のような特徴があります。
◎個人投資家の割合が高い
◎一喜一憂しやすい値動き
さきほど、ユナイテッドを購入する時は「順張りがメイン」を述べましたが、その理由が上記の2点になります。新興市場では、売買の8~9割が個人投資家で占められていて、値動きが一方通行になりやすいです。また、下落が止まらないケースも珍しくないので、安易な逆張りは極力控えて、順張りで上昇トレンドの波に乗る方法が得策だと思います。
徹底したリスク回避を心掛けましょう
ユナイテッドの魅力や注意点などについて、詳しく解説してきました。ユナイテッドに限らず、新興市場銘柄を購入する時は、普段よりも徹底したリスク回避を心掛けることが何よりも重要になってくるので、決算発表前に保有株を整理しておくのもアリだと思います。
次回は、ジャスダック市場に上場している「藤田エンジニアリング」の魅力を紹介していきます。最後までお付き合いしていただき、ありがとうございました。