【中長期投資】協立エアテック(5997)の魅力を徹底解説【銘柄選び】
前回の記事では、中長期投資に向いている銘柄として「ヤマダコーポレーション」を紹介させていただきましたが、今回は空調機器の製造・販売に強みを持つ「協立エアテック」の魅力について詳しく解説していきます。よかったら、中長期投資の銘柄選びの参考にしてください。
現在の株式市況と投資スタンス
海外市況の不透明感が強まるなか、日本国内の株式市場では景気動向の影響を受けにくいディフェンシブ銘柄などに注文が集まっている傾向にあります。依然として膠着ムードが続いているので、僕の場合は小ロットで無駄なリスクを抑える投資スタンスを心掛けるようにしています。
今回は、ジャスダック市場に上場している「協立エアテック」という銘柄の魅力について詳しく解説していきます。前回の記事ではヤマダコーポレーションの特徴や理想的な売買タイミングなどを紹介させていただいたので、よかったらそちらの方も是非ご覧になってください。
協立エアテックってどんな会社?
協立エアテックという銘柄の特徴を簡単にまとめると、このような感じになります。
◎中堅の空調機器専業メーカー
◎ダンパーに圧倒的な強みを持つ
◎24時間換気装置も手掛ける
福岡県に本社を構えている協立エアテックは、中堅の空調機器専業メーカーとして吹出口などの製造・販売を行っている企業です。ビル用ダンパーに圧倒的な強みを持っていますが、住宅向けの24時間換気システムにも事業を展開しています。
特にビル関連の空調機器が堅調で、安定した業績推移を維持しているのも同銘柄の大きな魅力です。ただ、材料価格が高騰すると減収減益に直結する恐れもあるので、非鉄金属市場の動向も注視しておく必要があります。
協立エアテックを選んだ理由
ここからは、協立エアテックを中長期投資の対象銘柄として選んだ理由について、詳しく解説していきます。
①選定基準を満たしている
②高シェア企業
③リフォーム需要への期待
上記3点が、同銘柄を選んだ理由になります。ちなみに、僕のブログで以前投稿した「中長期投資の完全ガイド」という記事を熟読していただけると、今回の記事がより理解しやすくなると思うので、是非参考にしてください。
◆ 中長期投資銘柄の条件を満たしている
僕が実践している中長期投資では「23項目中16項目」が条件を満たしていれば、対象銘柄として採用するようにしています。協立エアテックの場合は「23項目中21項目」と、申し分のない好財務体質を維持していることに加えて割安感も非常に強いので、中長期投資に向いている銘柄として選ばさせていただきました。
◆ 高シェア企業
安定的な利益が見込める高シェア企業は、中長期投資にうってつけの銘柄です。ダンパー事業で約30%のシェア率を誇っている協立エアテックにおいても、同じことが言えます。ただ、ライバル企業がとても強力なので、そのあたりの内容についてはのちほど説明します。
◆ リフォーム需要への期待
日本国内には、1万棟を超えるオフィスビルが存在していると言われています。築20年を上回る中小ビルも増加傾向にあるので、これらのリフォーム需要が加速すれば、協立エアテックの収益拡大も期待できると思っています。
理想的な売買タイミングはいつ?
①絶好の買い場は昨年の12月末
②今から買っても遅くない
協立エアテックの理想的な売買タイミングは、上記の2点になります。
◆ 2018年12月末が絶好の買い場でした
上記画像は同銘柄の週足チャートですが、中長期投資において「出来高急増を伴った株価の下落」は絶好の買い場となります。ただ、粉飾決算や事業の強みを失ってしまうような材料が出ている場合は、長期的な業績悪化に繋がる可能性もあるので購入を控えた方が良いです。
◆ 今から買っても遅くない
協立エアテックの月足チャートを見ると、右肩上がりの三角持ち合いを形成する可能性があります。上値抵抗線を突き抜けることができれば大きな利ザヤが期待できるので、小ロットならこの株価水準で買うのもアリだと思います。
注意すべき2つのポイント
ここまで協立エアテックの特徴や理想的な売買タイミングなどについて紹介してきましたが、最後に同銘柄を購入する時の注意点を簡単に解説して、今回の記事を終わりにしようと思います。
◆ ライバル企業の存在
同銘柄はダンパー事業においてトップシェアを誇っていますが、ライバル企業がとても強力です。例えば世界的に知名度の高いダイキンは、トップクラスの売上高を維持している大企業なので、今後は競争が激化してくる可能性もあります。
◆ 貸倒れになったことがある
貸倒れになったことがある銘柄は投資家からの信頼を失うだけでなく、長期にわたって株価が低迷してしまうケースが多いです。そのイメージを払拭するのも非常に難しいので、適正な株価に是正されない恐れもあります。十分に注意してください。
小ロットが基本です
協立エアテックの魅力などについて、詳しく解説してきました。財務基盤やチャートに関しては非常に投資妙味のある銘柄ですが、いくつかの懸念材料があるので小ロットで購入するのが無難だと思います。最後までお付き合いしていただき、ありがとうございました。